進撃の巨人・東京喰種・呪術廻戦等,ダークファンタジーが大好き,マンガ好きのみんなの応援団,弁護士の櫻井俊宏です。
知的財産法に関係する件も良く手掛けております。
呪術廻戦、MAPPAさんのアニメのクオリティが高く、アニメがはじまって、あっという間に一気にコミックスがほぼ倍の1500万部まで売れているとか。
そんな中、呪術廻戦の解説記事が増えていますが、私の本シリーズ「呪術廻戦」の芸術的オマージュも、面白い切り口と思っていただいているのか、真似していただいているようです。
そんなオマージュについての私の記事の更にパクリについて、を解説します。
1 ハンター✕ハンターについての記事が!?
①私は、10月8日にアップした上記「ハンターハンターのパクリ!?」の記事で、呪術廻戦の東堂の入れ替わる能力がハンターハンターのキャラクター「ゴレイヌ」の念能力とよく似ているという記事を書きました。
②また、戦闘相手のキャラクターがバラバラにされ打ち付けられているシーンも似ていると書きました。
③更に、呪術廻戦の三輪の使う「簡易領域」が、ハンターハンターのノブナガの「円」と似ていることを指摘しました。
第三者が書かれた下記「ハンターハンターと本当に似てる?」の記事でも、「呪術廻戦」と「ハンターハンター」が似ていることについて領域展開し、ちょうどその3つの点を指摘しています。
これは真似したことは間違いないでしょう。この3つの要素だけというのはそのまま過ぎますね。
何か一つでも新しい要素を加えればよいのに…
呪術廻戦がパクリ疑惑の理由は?ハンターハンターと本当に似てる?
2 バガボンドについての記事も!?
①私は上記の「ハンターのハンターのパクリ!?」の記事で、「バガボンド」の対吉岡清十郎戦で、宮本武蔵が、集中しすぎてよだれが出ていることに気づかないということについて、「呪術廻戦」の虎杖くんも全く同じ描写がされていることを指摘しました。
②また、「呪術廻戦」東堂の「タイプです。」というセリフのところと、「バガボンド」の宮本武蔵の「大好きです。」というセリフのところが同じような構図だと説明しました。
これについて、上記1とは他の第三者が書かれた下記「呪術廻戦に潜むジャンプ作品オマージュの数々」の記事でも、バガボンドとの類似点について、全く同じ2つの点を指摘しています。
京都高の一級呪術師・東堂葵は、初登場時に「タッパとケツが デカイ女がタイプです」というセリフで強烈なインパクトを与えました。一方、井上雄彦先生作『バガボンド』にも、「斬り合いが好きか」という問いに対し、宮本武蔵が白目をむきながら「大好きです」と答えるシーンが存在しています。どちらも粗暴で屈強な男が、敵を前にして白目をむき、急な敬語で、変態的な告白をしているという点がそっくりです。 アニメではまだ登場していないシーンですが、『呪術廻戦』には戦闘中の虎杖が「よだれが垂れているのにも気付かない」ほど集中するシーンもあります。これも『バガボンド』の有名なシーンとかなり似ており、完全にオマージュと言えるでしょう。 Yahoo!ニュース
特に下記の東堂のシーンについては、私は、
①それまで敬語をろくに使わない宮本武蔵と東堂が使っているところ,
②殺し合いマニアであることと,極端な女性の好みという変態的な自白をしているところ,
③興奮して白目をむいているところ,
④敵に対してカミングアウトしているところ,
の4点を指摘し、
上記の記事では、
「どちらも粗暴で屈強な男が、
敵を前にして白目をむき、
急な敬語で、
変態的な告白
をしているという点がそっくりです。」
と同じ理由をあげています!
(左はバガボンドから引用,右は呪術廻戦2巻から引用)
3 本件は著作権侵害といえるのか!?
俳句のような短い文章でもある程度創作的なものは著作権は生じるので、私の本ブログ程度であっても、著作権法の「創作性」は認められ、著作権は発生します。
では、本件で著作権侵害はあるでしょうか。
著作権侵害は、そのままのものを使う「複製権」侵害(著作権法21条)の他に、もとのものを少し変える「翻案権」(著作権法27条)または「同一性保持権」(著作権法20条)侵害等があります。
本件は、そのまま文章を使っているわけではないので、翻案権や同一性保持権侵害の問題です。
そして、他の方が使っている部分は、あくまで私の記事の少しだけであり、文章にも独自性が加えられているので、おそらく著作権侵害とはならないでしょう。
まあ、そもそも、私のブログ記事を使っても、「金銭的損害」は発生していないのでなんの請求もできないでしょうね。
ただ、私が上記の画像のところで使っているように、「引用」(著作権法32条)の要件を満たしてもらった方が良いのですが(わたし的に)。
なお、オープニングテーマ曲「廻廻奇譚」をあえて素人風に再現した動画が、海外でも好評を博し、100万再生されています。
傑作で、何度見てもバカ笑いしてしまうので、ぜひご覧ください。
もちろん、これも著作権法違反とはならないでしょう。
全然別物ですからね(笑)
*弁護士法人アズバーズ代表弁護士櫻井俊宏がYouTube幻冬舎ゴールドオンラインチャンネルにおいて著作権等について解説しております。
4 まとめ
なんでもかんでも著作権が成立したら息苦しいですね。
ぜひ私の、呪術廻戦のナルト、東京喰種等に関してのオマージュ記事もぜひ使ってもらえれば光栄です。
それにしてもアニメの「じゅじゅさんぽ」、おもしろ過ぎますね。
第10話の五条先生が制服着るあれはちょっとやりすぎて炎上気味だったようですが、第11話のエヴァンゲリオンのオマージュとか、面白すぎです!
京都校編が本格化するので、東堂さんの活躍に期待です!!
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