交通事故事件等の弁護士の選び方 横領や弁護士のミスで失敗しないために

法律時事問題を考察
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こんにちは。新宿・青梅・三郷の法律事務所,弁護士法人アズバーズ代表弁護士の櫻井俊宏です。

 先日、交通事故事件の依頼を受けた46歳の弁護士が、依頼者の保険金として預り金口座に入ってきた616万円を横領したとの疑いで逮捕されたとのことです。

なんと、競馬につぎ込んだお金を取り戻すための横領とのこと!

「競馬につぎ込んで借金が膨らんだ」依頼人の賠償金約600万円を横領し弁護士を逮捕

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なんということでしょう!?信じられないことです。同業だからこそもう黙っていられません。

・交通事故保険金を弁護士が横領!?
・横領弁護士は多い!?
・懲戒されている弁護士は避けろ!
・良くない弁護士の見抜き方
・弁護士等への賠償請求

ということについて解説したいと思います。

1 交通事故事件保険金を弁護士が横領!?

交通事故保険金を弁護士が横領したとのこと。弁護士が依頼を受けた件で、相手方から得たお金はまず弁護士の預り金口座という口座に入金されます。

そして、報酬を差し引いて、本人に返還されます。

今回の件は、46歳の弁護士が預り金口座に入ったお金をそのまま横領してしまったということです。

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そんなことが実際に起きてしまうなんて…弱者の味方だと思っていた弁護士だからこそ我々一般人から見てもとてもショックな事件ですね。

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本当に信じられない話だと思います。弁護士というのは、困った人の力になるのが仕事だと思っています。困った人を逆に苦しめるというのは、どういう思考をすればこのようなことをできるのでしょうか。

この46歳の弁護士は、弁護士になる勉強をしていた頃に、「困った人達を助けてあげたい。」という志を持っていたのではないのでしょうか?それとも、最初から、弁護士という職業に付与された信頼性が、犯罪をする際の有効なツールになるかもしれない、と思ってその職業に就いたのでしょうか?

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いずれにしろ「恥を知れ。借金がかさんだのなら破産して辞めろ。」と思います。

2 横領弁護士は多い!?

横領等の犯罪弁護士は決して少なくありません。今年だけでも、

  • 京都の53歳弁護士が成年後見人になった件で、本人のお金から2100万円の横領がされた疑いがあります。
  • 愛知の81歳弁護士が、遺言執行の依頼を受けた件で、預かった相続財産の中から2400万円が横領された疑いがあります。
  • 20代の弁護士が女子高生を誘拐した件で、その弁護士は容疑を認めています。

弁護士が横領したお金の使い方も「事務所経営に充てた」等が多いですが、たまに、家のリフォームに充てたとか、遊興費に充てたとか、とんでもない理由で使う輩もいます。

東京ミネルヴァ法律事務所の破産の気になる点3つ【弁護士が解説します】

以下ではこのような弁護士に依頼してしまうことを防ぐ方法を紹介します。

3 懲戒されている弁護士は避けろ!

懲戒されている弁護士が何度も悪行を犯し、懲戒を何度も受けているケースがあります。

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確か、今のところのギネスブック(!?)は8回です。この懲戒処分を受けている弁護士は「懲戒処分検索センター」というページで検索ができます。

懲戒処分検索センター

弁護士の懲戒処分は以下の3パターンあります。

  • いわゆる「注意」といった位置づけの「戒告」
  • 1か月以上の「業務停止」
  • 所属弁護士会を退会させられる「退会命令」「除名」

このうち「業務停止」以上はかなり注意する必要があります。

業務停止になった弁護士は、受けていた事件を全部その期間は辞任しなければなりません。これは継続的に顧問料を受け取っていた顧問契約でも同様です。

このように、いったん「業務停止」になって手を離れた依頼が戻ってくることは当然困難です。

ということは、業務停止を受けたことがある弁護士は経営難に陥っているケースが多いということです。

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すると「貧すれば鈍する」のは当然で、また何かやらかしてしまう可能性は高いと言えます。

弁護士業務は通常長期間に及ぶので、付き合いも長いです。このことから、依頼する弁護士につきインターネットで調べるのは当然と言えるでしょう。ほか、下記のページも参考になります。

弁護士自治を考える会


鎌倉九郎

4 良くない弁護士の見分け方

良くない弁護士の見分け方は、言ってみれば就職活動と変わらないです。

上で述べたように、インターネットに良くないことが書いている場合は良くない推定は働きます。また、

  • 電話してもなかなかつながらない
  • 電話したときに態度が悪い
  • 事務所に行ったらやたらと汚い(特に、物が片付いていないことは事件処理も片付いていない可能性に通じます。)

等の当たり前のところに、不良弁護士の可能性が隠されています。

弁護士の横領に備えて 弁護士成年後見人信用保証制度

また、弁護士が1人の事務所よりも、多くの弁護士がいた方が、違法行為に対する相互チェックが働くので、一般的には良いといえるでしょう。

必ずしもそうとはいえませんが、やはりホームページ等がある事務所の方が安心ではあります。その実態が「見える化」されているからです。スタッフブログ等、更新が継続的に続いていると更に安心です。

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確かに、顔写真が載っていてブログが頻繁に更新されていると、人柄もなんとなく見えて安心できますね!他にどんな点を注意したらいいですか?

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断り続けられるような案件を受ける弁護士は注意の必要があると思います。着手金(弁護士初期費用)だけでも受け取りたいという経営に困っている弁護士の可能性があります。

私が実際に見たもっとひどいケースでは、あと数日で「業務停止」になり、依頼を遂行できなくなるにも関わらず、着手金を30万円受け取った件、50万円受け取った件と2件の着手金詐欺の事例がありました。

高い着手金を提案してくる弁護士は注意が必要であるといえるでしょう。インターネットで調べて他の事務所の例と比べた方が良いと思います。

 

5 弁護士等への賠償請求

そのように違法行為を犯した弁護士に対する賠償請求は「同業だから」と躊躇する弁護士が多いようです。

しかし、私としては、高潔でなければならない同業の弁護士であるからこそ、違法行為の責任はしっかりとるべきであると考えます。

なので、実際に、弁護士に対する裁判、強制執行をこれまでに3件手掛けています。

財産開示手続の改正 出頭しない場合は犯罪で逮捕される!?【弁護士が解説】

 

弁護士に対しての責任追及は、懲戒処分のプレッシャーがあるからこそ、上記の財産開示等、有効な手段が通常のケースより多いです。

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もちろん、実際に責任追及できるかどうかは事案を検討してみなければわかりませんが、そのようなケースにお悩みの方は、無料問い合わせによりお電話をいただければと思います。

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櫻井 俊宏

櫻井 俊宏

「弁護士法人アズバーズ」新宿事務所・青梅事務所の代表弁護士。 中央大学の法務実務カウンセルに就任し7年目を迎える。

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