スマート貞操帯~え,はずれないんですけど~

法律時事問題を考察

1 スマート貞操帯とその問題

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こんにちは。ツイッターはネタの宝庫ですね,弁護士の菊川です。

ツイッターのトレンドに「スマート貞操帯」なるワードが入っていたため飛んでみたところ,以下の記事が見られていました。

男性器をBluetooth経由でロックできるスマート貞操帯に「攻撃者によってリモートから完全にロックされる脆弱性」が判明

そもそも貞操帯という言葉を聞いたことがない人のほうが多いのではないでしょうか・・。詳しくはココをクリック!!(Wikipedia)

これはかなり致命的な問題ですね。一度敵によってロックされたら破壊するまで外せない上に,破壊したとしてもデリケートな部分の至近距離で物理的にリングを切断しなければならない・・その際デリケートポイントに傷がつく(オブラート)可能性は十分ありえますからね。超怖いですね・・なお,この件では個人情報漏洩の問題もありますが,とりあえず置いておきます。

2 PL法に基づく損害賠償請求

このような事態が実際に起こった場合,日本では,製造物責任法(通称PL法)に基づき,損害賠償を請求できます。
もちろん,直接の不法行為者である敵意ある第三者に対しても請求できますが,第三者の情報が明らかにならなかったり,十分な資金がないため賠償金を支払えないという場合があります,そこで,存在確認が容易である製造業者に対する請求を認めることにより,損害の補填を簡単にするというところにこの法律の意義があります。

貞操帯が敵意ある第三者にロックされる可能性があること,及びそれがされると他にロック解除の方法がないことは,同法2条2項にいう「欠陥」にあたります。当然,これを製造した業者は2条3項の「製造者」にあたります。

そして,その欠陥によって,利用者の身体に損害が生じた場合は,3条に基づき,賠償責任を負います。
IT関係に詳しくはありませんが,予見可能性は十分ありえるでしょうから,4条が問題になることはないでしょう。
ただし,その損害が貞操帯のみに生じた=貞操帯を壊すことにはなったが,デリケートバーに傷がつく事態にはならなかったというような場合には,直ちに賠償請求が認められない場合があることには注意すべきです(同条但書)。

いくら損害が賠償されるとはいえ,デリケート棒がちょん切られる危険性とバーターにかけたくはないですね,考えただけで身震いします。何でもそうですが,IT技術だけで制御されるのも良し悪しですね。

菊川 一将

菊川 一将

「弁護士法人アズバーズ」青梅事務所所長弁護士。 小・中・高校の10年間、バスケットボール一筋。2017年に弁護士法人アズバーズに入所。

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