IT系等の企業相手に残業代請求をする手順【弁護士が解説】

残業代請求事件を110件以上扱っている新宿・青梅・三郷の弁護士法人アズバーズ、代表弁護士の櫻井俊宏です。
今日は労働者の皆さまの残業代請求についてお話ししたいと思います。

 

1 残業代請求は当然の権利

残業代はもらえなくて当然と思っていませんか。
そんなことはありません。むしろ、会社にしっかり意見する覚悟があれば、本来もらえるはずの残業代を後に請求することは難しいことではありません。

私達の事務所は、これまでに、IT系・飲食業・製造業・理容系・運送・アパレル等のさまざまな業種について残業代請求に携わってきました。

特にIT系等は長時間労働が当たり前の業界の体質上、かなりの残業をしていながら、その対価を受け取っていない可能性があります。

 

2 どのような場合に残業代が発生する?

1日8時間を超える労働時間分については、弁護士に依頼すれば、原則、会社に対して請求できます。

タイムカードが証拠として残っていれば当然請求できます。
それがなくても、手帳に労働時間を記載し続けてきたという証拠だけでも残業代請求が認められることがあります。
もし何らの証拠もなくても、会社は情報を改ざんするわけにはいかないので、要求すれば保管されている勤務時間表を開示することに応じてくることもあります。

証拠がない場合は、例えば、会社から帰る時間に同居者にこれから帰るということをLINEで伝えておくだけでも後で証拠として使うことができます。

会社の端末からメールを送っておけば、証拠としてより有効です。

 

3 どのように残業代を請求すれば良いか?

会社としては、残業代を請求されていることが他の従業員にも知れた場合、その従業員も請求に参加されたりしたら大変なので、あわててこちらに協力して来たり、和解に応じてくることが多いです。

会社が和解に応じて来ない場合にはどうすればよいのでしょうか。

残業代の請求について、まずは残業代を計算して、これを請求する内容証明郵便等を送ります。
これに対して会社が和解に応じて来なくても、弁護士に委任して裁判所に請求を申し立てることができます。

裁判に申立てることができる手続のうち、裁判所にて比較的短期間で行われる「労働審判」は、有効な手続です。
基本的には100日程度の間に3回で終わることを目指す、話し合いを基本とした手続です。
しかし、折り合わない場合には、裁判所が結論を出してくれます。
わりと最近できた手続です。
裁判所が、弱い立場である労働者の味方になって、労働者に有利に話を進めてくれる場合が多いです。

 

もちろん、働審判の結果に会社側が異議を唱えたときや、いきなり裁判をしたいときは、通常のいわゆる「裁判」をすることができます。

会社側が極めて不誠実な対応を続けているケースの場合、残業代等の未払賃金と同額のペナルティー金(付加金)も合わせて認められることがあります。
時間が経過しているケースでの利息(遅延損害金)の利率も高いです。

なお、会社の資金状態がよくなくて、破産しそうなときも。労働基準監督署が立て替えて一定程度残業代等の未払賃金を支払ってくれる場合があります。

詳しくはこちらの制度をご覧ください。

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/shinsai_rousaihoshouseido/tatekae/index.html

 

4 残業代の消滅時効

ところで、残業代請求は,2年で消滅時効になってしまうので、直近2年分しか請求できません。急いで請求する必要があります。

これについては、労働基準法の改正があったので、2020年4月以降のものに関しては3年までは請求できることになりました(労働基準法115条)。

弁護士を就けて内容証明郵便を送れば、とりあえず請求できる分については、6ヶ月間は時効になりません。

 

私達の事務所では、これらの残業代請求は、事案に応じて初期費用0円など、柔軟に対応させていただいております。
まずはお気軽にご相談ください。

弁護士法人アズバーズの労働問題ページ

 

(2021.2.10更新)

 

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【執筆者】
「弁護士法人アズバーズ」代表
「中央大学」法実務カウンセル(インハウスロイヤー)
弁護士 櫻井俊宏

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