八王子FM「アズバーズの法律問題解決応援団」(4) 養育費の請求

弁護士法人アズバーズ,代表弁護士の櫻井俊宏です。
八王子の「FM星空ステーション 八王子FM」にて11月18日(日)18:00~18:25の「Topics cutting edge」内「アズバーズの法律問題解決応援団」コーナー第4回でお話した内容をお伝えします。

第4回 養育費の請求

養育費というのは,離婚した後,子供の養育をしない方の親が,養育をする方の親に対して,子供の分の生活費を支払っていく費用です。通常は父親が母親に支払うことになる場合が圧倒的に多いですね。

夫婦が別居した際に,離婚をするまでの間生活費を支払っていくのも,「養育費」と呼ぶお客様が多いですが,こちらは正確には「婚姻費用」と言い,子供の生活費の他に,子供を手元に置いている親の生活費まで含めた金額になるので,養育費とは名前も内容も別物になります。

子供の養育費は通常,子供が成人するまで支払っていくことになります。子供を大学まで行かせることを明らかに前提にしていた場合には,大学を卒業するまで裁判所が養育費を認める場合もあります。

 

養育費を認めてもらう場合には,裁判所に「調停」という手続を申し立てることになります。調停は,社会経験の豊富な方2人,調停委員と言いますが,この2人が裁判官になり替わって,父と母,両方の意見を聞いて,話をまとめます。

父と母は別室に通され,交互に呼ばれて,顔を合わせないように手続が進んでいきます。

この手続は当事者の意見を聞いて進んでいきますが,裁判所が運用上使っている養育費の算定基準表というものがあって,その金額をかなり重視して手続が進められます。算定は父と母,両者の収入と子供の人数,子供の年齢から計算されます。養育費算定基準スペース裁判所とググってみればすぐ出てくるので一度見てみるとよいと思います。

この算定基準表ですが,養育費の金額が少ないと言われており,新算定基準が提案されているところです。ただ,裁判ではまだほぼ全く使われておりません。今後どうなるかに注目しております。

 

また,養育費については,実際は裁判所でその金額が決まったりしても,最後まで支払われていくのは2割程度だと言われています。離婚しているので,携帯番号が変わってしまうと,全然連絡がとれなくなったりするケースは多いようです。

そこで,養育費を請求しやすいよう,法律が変わる動きが出ています。

養育費等の不払いがあると,強制執行,いわゆる差押えの手続が必要です。

これまでは支払わない者の銀行預金を差押えしようとすると,その者の口座の支店までわからないと差押えができませんでした。また,給料を差押えようとしても,相手方の勤務先が変わった場合,自分で探す必要がありました。

しかし,裁判所を通して,その銀行の支店や勤務先の情報を開示してもらえるというように法律が変わる動きがあるのです。

私も,これまでにこの情報が手に入らず,うまくいかなかったケースも結構あるので,これは嬉しい動きです。

 

今日の応援団の一言は,「養育費を支払ってもらえなくなったらまず弁護士に相談」です。