交通事故と後遺障害 【序・6】後遺障害認定申請手続き

【本稿の趣旨】
・後遺障害診断書の書きぶりは極めて重要となる。
・診断書やカルテに不利な内容を書き込まれないよう,普段の診断にも注意すべき。
・認定結果に不満があれば異議申し立ても可能。

症状固定の診断を受けたあと,医師に依頼して後遺障害診断書を作成してもらいます。これとその他に関連する資料をもって,損害保険料率算出機構・自賠責損害調査事務所に対し,後遺障害認定申請手続きを行います。

手続きに際し,一番重要なのは後遺障害診断書の書きぶりです。
医師によってはほとんど内容のない診断書を作成する方もおりますが,その場合には書き直しを要求することもあります。中にはへそを曲げて書き直しに応じない方もいますが・・こうしたこともあり,違和感を覚える医師だった場合には早期に転院することをおすすめしています。

また,これまでの診断書や治療内容などの資料も参照されますので,こちらも重要です。特に神経症状の場合には,被害者がへたに医師に症状が良くなっていることを伝えると,診断書やカルテ中に「症状改善,治癒」などと書かれてしまうことがありますが,このような記載がされると後遺障害が認められにくくなることがあります。

事案によりますが,概ね申請から2~3ヶ月程度で結果が出ます。これによって満足の行く等級が認められればいいですが,場合によってあ後遺障害自体が認められなかったり,等級に不満がある結果となる場合があります。
こうした場合,その結果に対する異議申し立てを行うことができます。
追加で医師の意見書を提出したり,参考文献を添付するなどし,こちらの有利な結果が出るように請求します。ただし,一度適正な審査を経て出た結果ですから,これを覆すことは容易ではなく,認められないことも多いです。

いずれにせよ,この後遺障害認定申請手続きを行い,その結果が出ることで,相手方に請求できる金額が定まりますので,これ以降損害額を計算し,相手方と示談ないし裁判を行っていくことになります。

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