八王子FM「アズバーズの法律問題解決応援団」(2) 交通事故の実務

弁護士法人アズバーズ,代表弁護士の櫻井俊宏です。
八王子の「FM星空ステーション 八王子FM」にて11月4日(日)18:00~18:25の「Topics cutting edge」内「アズバーズの法律問題解決応援団」コーナー第2回でお話した内容をお伝えします。

 

私の事務所は交通事故事件を数多く手掛けています。最近,有名人においてもとんでもない交通事故がありましたね。

その件は,刑事的な処分,例えば実刑になるかどうか等に話題が集まっていますが,このような場合,もちろんひかれた人に対する民事の損害賠償もしなくてはなりません。

今後AIによる自動運転が当たり前になる時代が来ると言われています。これが現実になれば,自動車事故というのはほとんど起こらなくなり,賠償の問題もどちらかというと製造会社の責任の問題になりそうですね。

ですが,もうちょっと時間はかかりそうです。

 

いざ事故が起こったときに,自動車損害賠償責任保険という,自動車を運転する者が強制的に入れられる保険がありますが,この保険も120万円までしか賠償してくれません。そうなると,自動車に乗るのであれば,保険会社の損害保険に入るのはやはり必須であるといえます。

損害保険と言ってもいろいろありますが,対人保険(事故相手の賠償をする保険),人身傷害保険(運転者自身や同乗者方の分を賠償する保険)は契約した方がよいと思われます。とにかく自動車自体の損傷よりも,人が怪我をした件の方が,圧倒的に損害額が大きくなります。
治療が終わっても痛み等,症状が残るケースは,保険会社等に,1級から14級までの後遺障害が認定されます。相手がむちうちになった場合は,一番低い14級が多いですが,そのような場合でも,後遺障害があると認められると,少なくとも賠償額が300万円くらいにはなります。

1級のように意識が戻らないような極限的な場合には,賠償額は数億ということもあります。このような場合,加害者は,自分の家を売ったり,破産するしかないような場合が十分考えられます。

なお,5年ぐらい前から,損害保険の弁護士費用特約というプランに加入する人が急増しています。年2000円前後ぐらいのオプション費用で,交通事故が起こったときに,弁護士を頼む費用を自分の保険会社が出してくれます。この特約を使ったからといって保険の等級は下がらないので,使わないと損といえます。この特約により,交通事故で弁護士に頼む人が,一時期から4倍ぐらいに増えたと言われております。

弁護士費用特約は,契約したこと自体を忘れている人が多いですが,交通事故被害を受けた場合で,怪我をして,3か月以上ぐらい通院するような場合は,ほぼ必ず賠償金が1.5倍ぐらいに上がるので,弁護士を頼んだ方がお得ということになります。

 

今日の応援団の一言「交通事故に遭ったときは,まずは保険会社に保険内容を確認,そして,弁護士に無料電話相談」です。