郵政グループ(日本郵便,かんぽ生命)の横暴を許すな! 切手の営業強制はパワハラ

新宿・青梅の弁護士法人アズバーズ,代表弁護士の櫻井俊宏です。

兵庫の尼崎北郵便局で,切手を「必ず販売して帰局してください。返納は受け付けません。」というメールを上司から送られたという件がツイッターにアップされ,大量リツイートされました。

1 「返納は受け付けません。」はパワハラ!?
ツイッターでアップした方が言うように,これは要約すれば確かに,

「切手売ってくるまで帰ってくるな!売れなかったら自腹切れ!」

という内容であると言えます。
返納は受付けないということは,意地でも売るか,自分で補充するしかないわけですからね。

これは,正に,「同じ職場で働く者に対して,職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に,業務の適正な範囲を超えて,精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」(パワーハラスメントの定義 厚生労働省)であり,パワハラそのものだと思います。
無理を強いているからです。

 

2 会社の体質!?

更に問題なのは,これがメールで軽々しく送られているところだと個人的に思います。

普通,パワハラ的な行為は,行為者本人も自覚していることが多く,メールや紙でのやりとり等,後に残るようなやりとりではしないように気をつけているため,残りにくいです。
なので,私達に相談されても,証拠がなくて困る事が多いです。

しかし,この件では,このようなひどい内容をあっさりとメールで送っています。

1匹いたら20匹はいると思え,と言いますが,正に,このような行為が社内に蔓延しており,感覚がマヒしているのではないかと思います。

なぜそうなるのか?
公共的な大会社であるからこそ,そのような大きな背景を利用することに躊躇がない体質となっているのではないかと思います。

 

3 かんぽ生命の不正事件
関連会社であるかんぽ生命により,不正な保険営業が行われたのはまだつい先日のことです。

契約者達の不利になるような保険を勧める営業等が頻発しました。
それどころか,老人を食い物にして,契約内容を理解しない老人に,必要のない保険に入らせたり等,ひどいものです。

それにも関わらず,このようなことが簡単に行われているのは,グループ全体としてこの事件に対する反省は薄く,空気の改善がなされていないということなのでしょう。

 

4 私達が気をつけなくてはならないこと

①一般的に巨大な会社だから安心,という風潮があります。
しかし,これは率直に言って違います。大手証券会社が詐欺的に老人に商品を売る,大手運送会社が従業員を無理やり解雇する,といった事件を私は見てきています。

まずはこの大会社信奉の意識を改善することが必要でしょう。

もちろん全てが全てそうだとは言いません。大手にも素晴らしい会社がたくさんあります。

ただ,私達は大手の会社を過信している傾向があるように思います。
そこに,最初だけでも疑いの目を持って,気をつけて欲しいのです。

②私達1人1人が少しでも大会社の横暴は許さない,という声を上げる必要があると思います。
大手会社や公共団体の横暴を許さないという意識を1人1人が持たないと,その団体も改善策を講じず,また被害を受けることになります。

そういった意味で,このツイッターのような投稿は勇気のある行動であると思います。

 

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